2026年2月20日 ─ 茅野市サンドボックス会場(長野県茅野市)
総勢50名超が参加
長野県・山梨県・建機メーカー・研究機関
去る2026年2月20日、茅野市のサンドボックス会場にて、Steelwrist(スチールリスト)様主催による『チルトローテーター体験会』が開催されました。
当日は、長野県(農政部・建設部・林務部・地域振興局)、山梨県庁(県土整備部・森林環境部・建設技術センター・環境事務所)の各部課長様をはじめ、建機メーカー・研究機関の皆様にご参加いただきました。
さらに、当日の運営にあたり多大なるご協力をいただいた株式会社司建設様、株式会社寿様をはじめ、総勢50名を超える方々に足を運んでいただきました。
本イベントが大成功を収めましたのも、主催のSteelwrist様、そして熱意を持ってご参加・ご協力いただいた皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。
i-Construction 2.0(2040年目標)を
国土交通省では2016年よりi-Constructionを開始し、建設プロセスの3次元化を推進。しかし都道府県発注工事では、コストや技術力のある人材不足によりICT施工の普及は限定的です。
一方、欧州では2次元マシンガイダンスを「ICTの第一歩」として導入し、中小建設業者が効果を体感しながら段階的に3Dへ移行するモデルがほぼ確立しています。
日本でも、地方公共団体の小規模施工(管工事等)では、出来形は相対的な位置管理が多く、3次元座標が必要ない工事がたくさんあります。
💡 2次元マシンガイダンスとは:GNSSなどの建機の位置情報がなくても、地面からの相対位置のみガイダンスするシステム。3次元設計データを作成することなくICT活用が可能。
「人手不足」「若手入職者の減少」は全国的に深刻な状況。トップランナーは国土交通省が進める「省人化建機」であるチルトローテーターの導入を急いでいます。
バケットが自由に動くため、建機自体を移動せずに施工が可能
テーパー部など従来は人力掘削していた場所も機械施工が可能
アタッチメントを重機から降りずに付け替え可能。手元作業員の作業を機械化
グリッパーで締め固め機を簡単に移動。手元作業員が不要に
茅野市は、今井敦市長のもと「デジタル田園都市国家構想」を強力に推進する地域です。私たちはこの先進的なビジョンと風土に深く共感し、次世代技術を小規模工事に落とし込むための「サンドボックス(実証実験の場)」として、この地をモデルケースに設定しました。
施工技術総合研究所(施工総研)田中様の司会進行のもと、最新建機の実演に加え、地方自治体の小規模工事に特化したDXスキームをご紹介しました。
DXスキームの発表・データ報告
すでにある技術の組み合わせで構成。
やる気になれば誰でも活用可能なスキーム。
茅野モデルは、国の直轄工事や県発注工事とは規模が小さく、水道・下水道・浄化槽といった基礎的自治体独特の状況に対応したDXの取り組みです。水道工事支援システム、2Dマシンガイダンス、検査ツール、チルトローテーターなど、すでに市場にある技術だけで構築されています。
バケットを360度回転・傾斜させ、手元作業員を劇的に削減。掘削・埋戻し・機材移動を一台でこなす次世代アタッチメント。
GNSSがなくても相対位置で施工できる2DMG。3次元設計データ不要で、小規模管工事でも即導入可能。
チルトローテーター搭載重機の実演
Kubota × KOMATSU × CAT × Steelwrist
行政の皆様の力強い後押しにより、この「茅野モデル」が簡易型DB施工(デザインビルド方式)など新たな発注方式に採用されれば、市内の施工者は自ら最適な設計とICT施工(省人化)に取り組むようになります。
私たちの目標は、ただの効率化ではありません。地域の泥臭い現場作業が、スマートな「建設テック」へとアップデートされることです。
まずはこの茅野の地で、2DMGとチルトローテーターを活用する文化を醸成し、今後はARやGISを含めた段階的な高度化を進めてまいります。そして、この長野県で生まれたモデルが、他の自治体や全国の工事へと横展開されていく「未来の標準規格」となれば幸いです。
改めて、今回の実証実験にご協力いただいたすべての皆様に、深く御礼申し上げます。
FROM CHINO TO ALL JAPAN
地域の中で、「あいつ居てよかったな!」って思える取り組みを。